メガネをかけると眼が小さくなってしまう!強い近視のお悩み解決法
今回はタイトル通り『眼鏡をかけると眼が小さくなってしまう!』のお話です。
近視の度数の強い方は気にしている方も多いかと思います。
諦めてコンタクトオンリーの生活にしていたりしませんか?
そんな方向けに少しでも、眼が小さく見えてしまうのを、改善させる方法をご紹介していきます。
■そもそもなぜ眼が小さくなるのか?
メガネをかけると、というよりは近視のメガネを掛けると眼が小さく見えるといった方が正しいです。
近視のレンズは凹レンズといって、真ん中が薄く端が厚くなっています。
見え方はレンズの厚い方から、薄い方へとひっぱられるので、近視用の凹レンズでは物が小さく見えるという事になります。
逆に凸レンズを使った場合は物が大きく見えます。
みなさんも使ったことがあるかとは思いますが、虫眼鏡などが凸レンズを使ったものですね。
小さくなる量は度数の量によって変化します。
度数が強ければ強いほど、引っ張られる力も強くなるので、強い近視のメガネにするとより小さく見えてしまいます。
また、眼が小さく見えるのと同じ力によって、顔の輪郭がえぐれて見えたりもします。
フレームを選んだ時と、出来上がったメガネを掛けたときでなんとなく顔が違って見えてしまうなんて経験はありませんか?
そんなお悩みを少しでも解消できるように様々な方法をご紹介します。
■眼とレンズの距離を近づける
実は眼が小さく見える現象ですが、眼とレンズとの距離も関係しているのです。
眼から近ければ近いほど大きさは変わらず、眼から離れると大きさの変化も大きくなります。
コンタクトレンズは度数が強くても目の大きさが変わらないのは、眼に付けるので距離がゼロだからなのです。
メガネの場合も眼とレンズの距離を近づけていくと少し眼が小さくなってしまうのを軽減できます。
ただし、眼とレンズの距離が変わると見え方も変わってしまいます。
角膜頂点間距離と呼ばれる眼とレンズの距離は、基本的に12mmを基準として度数の処方が行われています。
基準より近づけ過ぎたり、遠ざけ過ぎればそれだけ見え方も変わってしまうので注意が必要です。
距離を変える場合、目とレンズの距離も指定して作ることの出来るレンズがあります。
距離を指定して、指定された角膜頂点間距離において処方の度数になるレンズです。
当店にて取り扱っているHOYA individualレンズでは『フレーム頂点間距離』、『フレーム前傾角』、『フレームそり角』の三要素を計測して作成します。
細かなフィッテングの出来ないデザインのフレームを選ばれた際にも効果的です。
ただ、レンズとの距離が近すぎてもまつ毛が当たってしまってレンズが曇るなどの弊害もありますので、掛け具合の調整はご自分ではされずにご相談ください。
■デルブーフ錯視 エビングハウス錯視
いわゆる錯視・錯覚を利用して眼が小さく見えてしまうのを軽減させる方法です。
左の黒い丸と右の黒い丸はどちらが大きく見えますか?線のついた左の丸のほうが大きく見えませんか?
実際には黒い丸は同じ大きさです
こちらも実際には同じ大きさの黒い丸なのですが右の丸が大きく見えませんか?
線の太さは同じなのですが、線と丸の間が大きいほど丸が小さく見えてしまう事があります。
ではこちらはどちらが大きく見えるでしょうか?
これらの錯視はアイラインや涙袋などのアイメイクにも使われていますが、黒い丸が目だとすると周りのもので大きさが違って見えるんですよね。
正面から見たときに目とフレームの隙間が大きく空いてしまっていると、より目が小さく見えてしまうことがあります。
適正なサイズ、目の形に近いものなどを選ぶとより、目が小さく見えてしまうのを軽減させることが出来ます。
細いメタル系のフレームより、太いメタルやプラスチックフレームの方がより効果的です。
プラスチックフレームならレンズの厚みも目立ちにくくなるので、その点でも度数が強い方にもおすすめです。
■両面非球面レンズは効果があるのか?
レンズの端の歪みを抑える両面非球面レンズというものがあります。
度数が強い方などはオススメされたことがあるかもしれません。
この両面非球面レンズとは、従来のレンズよりもフラットな形状になるため、視野を広く感じられる設計になっています。
この視野を広く感じる効果としては、
球面レンズ<片面非球面レンズ<両面非球面レンズ
の順に効果が優れているレンズとなります。
この両面非球面レンズですが、視野を広く感じる効果とは別に、輪郭のえぐれ・眼が小さくなることを軽減させることができます。
※HOYA画像 S-6.00使用
ただ眼が小さく見えるのを抑える効果は絶大かといわれると正直微妙なところです。
もしも予算的に余裕があれば、視界の歪む部分の軽減など見え方が向上する場合もあるので強度数の方は選ぶ価値はあると思います。
■実際にメガネフレームを掛けて見比べることが大事
メガネはレンズの厚み、見え方、重さ、視界の広さなどなど様々なものがフレーム選びで大きく変わってきます。
特に度数の強い方はそれが顕著に出やすいため、もし困った時などは専門店にての相談がおすすめです。
また、度数が強いために度の入っていないメガネフレームを掛けても自分の顔が分からないといった場合もあるかと思います。
手軽な方法としては、フレームを掛けた状態でスマホなどで写真を撮って見ることです。
自撮りが苦手な方など撮影係も承れますのでお気軽にどうぞ。
メガネのプリンスではHOYAのIpadアプリ『4CUTセレクション』を導入しております。
フレーム選びに困った時、メガネを掛けかえて撮影した4枚の画像の見比べや、もしレンズにカラーを入れたときのイメージなども手軽に写せます。