こだわりのメガネレンズを選ぶ5つの選び方

■見え方で選ぶ

まず、メガネを作る時に一番大事な事としては【どこを見たいメガネなのか】という事が大切です。
メガネはピントを合わせるためのものなので、どこにピントを合わせるかが重要になります。

人の眼は年齢とともにピントを調節するための機能が低下していきます。
10代・20代の若い頃は遠くにピントを合わせたメガネやコンタクトレンズをしていても、自身の調節力で近くにピントを合わせることが出来ます。
しかし40代・50代にもなると遠くに合わせた状態では、近くにピントを調節することが難しくなります。
いわゆる老眼といった状態ですね。

パソコンを主として見たい場合はパソコンの距離に合わせたメガネ
新聞や本を読む用ならその距離に合わせる
運転用なら遠くがよく見えるようにピントを合わせたメガネ
映画や演劇の鑑賞から、手元のパンフレットなど、異なる距離を両方見たい場合はそれに合わせて複数の度数が入るレンズを選ぶ必要があります。

複数の度数が入るレンズ、いわゆる遠近両用レンズなどです

遠くから近くの遠近両用レンズや、室内用の中近両用、デスクワーク用の近々両用などなど様々なレンズがあります。
まずは自分の生活スタイルを思い浮かべながら、【どこを見たいメガネなのか】を考えると快適なメガネレンズが選べるはずです。

■設計で選ぶ

レンズの設計とは?
簡単にいってしまえばレンズという商品としての良し悪しです。
例えば【遠近両用レンズ】と一言に言っても、様々な商品が発売されています。
更に毎年のように新しい設計、新しいレンズが各レンズメーカーより世に送り出されています。

老眼鏡や遠くを見るだけの普通のメガネのレンズも様々な設計があります。
度付きで作る場合サングラスのレンズも同じように色々な設計から選べます。

現在レンズの設計で上位のものは【インディビデュアル設計】と呼ばれるレンズです
メガネを掛けた状態でのレンズの角度や眼とレンズの距離などを測定して、個別に設計していくオーダーメイドタイプのレンズです。
同じ度数、同じフレームでも掛ける人によって鼻の高さや耳の高さ、顔幅などで角度や距離は異なります。

また、左右に度数差のある方などにも、その左右差を考慮して作成されます。
左右の度数差が大きい方や、フィッティングの難しいデザイン性の高いフレームなどを使用される場合にもオススメです。

■薄さで選ぶ

重要視されているお客様がかなり多い印象のレンズの薄さです。

レンズには屈折率というものがあります。
レンズを光が通る際に、どれだけ曲がるかという数値で、屈折率の高いレンズほど薄型のレンズになります。

屈折率の最も高いレンズはガラスのレンズで【1.9】になります
プラスチックでは【1.76】が最も高屈折のメガネレンズです。
逆に一番屈折率の低いものだと【1.5】になります。

ただ、レンズを薄くしていくのにはレンズの屈折率を高いものにすればいいというわけにはいきません

強い度数のメガネレンズをキレイに薄くする6つの方法をご紹介

こちらでもご紹介していますが、レンズの厚さにはフレームのサイズが大きく関わります。
度数に対してレンズの屈折率、フレームサイズと総合的に選択することで、最適なものを選ぶことが出来ます。

■コーティングを選ぶ

プラスチックレンズはその性質上様々なコーティングが施されています。
汚れの拭き取りやすいマルチコートやレンズの透明度を高めるための反射防止コーティングなどなど。
標準仕様で搭載されいているコーティングも多くあります。

そこから更にキズの付きにくくなるコーティングや、ブルーライトカットのコーティングなど、
様々なコーティングを選択していくことが出来ます。

レンズ裏面に反射して眼に入ってしまう紫外線を減少させるコーティングや、反射光を白色にして肌映りを良く見せるコーティングなどもあります。

コーティングは剥がれてきてしまって、後から再コーティングすることが出来ません。
長持ちさせるには、傷つき防止のコーティングなどを作成時に選ぶと良いでしょう。

■オプションを選ぶ

コーティング以外にも様々なオプションを追加することが出来ます。

代表的なところだと【レンズのカラー染色】です。
眩しさを避けるための濃いサングラスの様な色から、室内でも気にならないくらいの薄い色まで様々な染色が可能です。

また、一つのメガネでサングラスとメガネの両方をこなせる、【色の濃さの変わるレンズ 調光レンズ】もあります。
釣りなどに最適な【ギラつきを抑える 偏光レンズ】もサングラスにはおすすめです。

その他のオプションとしては、フレームに合わせてのレンズカーブの指定や、レンズコバ部分の磨き加工、レイガード435などの超紫外線カットレンズ。
など様々なものがあります。

■まとめ

以上がメガネのレンズの選び方になります。
かなり膨大な種類のレンズやオプションが販売されている昨今。
フレームにはこだわっているけれど、自分のレンズにどんな機能が入っているのか知らない方も多いかと思います。

ファッション的な要素の強くなってきたメガネですが、やはり見え方を良くするためのものでもあります。
見え方を大きく左右するレンズにもこだわりたいですよね。

レンズ名やコーティング名が分からなくても、ぜひご相談ください。
オススメのオプションをご紹介させていただきつつ、メガネのレンズ選びのお手伝いをさせていただきます。