メガネフレームの素材いろいろ

メガネフレームに使われている素材には様々なものがあります

大きく分ければ金属系の素材で出来たメタルフレーム、プラスチック素材で出来たセルフレーム、天然素材で出来たちょっと特殊なフレームなどなど
それぞれの素材によって出来上がるメガネフレームにも個性が生まれますし、デザインや掛け心地、肌への当たりなどにも影響する部分です

メガネフレームはそのデザインだけでなく素材も年々進化し続けていますので、掛け心地や耐久性など様々な面から自分に合ったものを選びましょう!

メタル系メガネフレームの素材

◆チタン

メガネフレームにて現在一番主流になっている素材です

比重も軽くそれでいて強度もあり、耐食性にも優れています

アレルギーなども起きにくく、一日の大半身に着けて使う物の素材としては適した素材です

titan

テンプルや店頭陳列時にフレームに入っているデモレンズなどにTITAN-PやTITANIUMなどと表記されています

◆ニッケル合金

メガネやサングラスのフレーム素材として古くから使われている素材です

チタンと比べると素材の比重が重いです

安価なフレームなどによく使われることが多いですが、細かな加工のしやすさから高価なフレームでも装飾のためにあえて使用している場合もあります

素材の中のニッケルがアレルギーを起こすことがあるため、金属アレルギーをお持ちの方にはオススメ出来ません

◆βチタン

弾力のあるチタン素材です

チタンの軽さや強度、耐食性を継承しつつ弾力性をプラスしています

主にテンプルに使用されることが多く、掛け心地の柔らかさと、掛け外しなどの際のメガネにかかる力を逃がしてくれるので
メガネの横幅が広がってしまったり、掛け具合の変化を少なくしてくれます

betatitan

テンプルやデモレンズなどフレームへの表記はβ TITANIUMとなっています

またT-β TITANIUMなどテンプルのみβチタンで、フロントは別の素材(主に純チタンやニッケル合金)が使われている表記もあります

◆NT合金(形状記憶合金)

チタン合金の一種で弾力性があり、型崩れなどもしにくいメガネフレーム素材です

純チタンなどと比べると少し比重は重くなります

βチタン同様テンプルなどに使用され、超弾性により形態を安定させます

nttenpuru

こちらのフレームはF-TITAN T-NT でフロント部分はチタン、テンプルはNT合金(形状記憶合金)を表しています

◆ゴムメタル

チタン合金の一種で金属でありながらゴムのような性質をもつメガネフレーム素材です

一般的なチタン合金よりも軽く、柔らかな掛け心地が魅力的です

ニッケルも含まれておらず、アレルギーなどにも強く人体にやさしい生体適合性に優れた金属です

gummetal

表記はGUMMETALです蝶番の部分の作りや生産国の表示もフレームへの表記同様、デモレンズなどでも確認できる場合があります

プラスチック製メガネフレームの素材

◆アセテート

現在プラスチックメガネフレームの中で主流の素材となっています

メタルフレームの耳にかかる部分(モダン・先セル)にも使われています

◆セルロイド

今のプラスチックフレームがセルフレームと呼ばれているのは、元々セルロイドを使っていたからです

可燃性の高い物質の為扱いが難しく、加工に危険性が伴うため現在では鯖江などの一部の職人の方などがメガネフレームを制作されています

特殊系メガネフレームの素材

◆エクセレンスチタン

福井県鯖江市のメガネフレームメーカー「シャルマン」が、8年の歳月をかけて開発した弾力のあるチタン素材です

従来のチタン合金よりも軽く、加工性にも優れ、しなやかなバネ性と形状記憶性を持っています

金属アレルギーの原因のトップでもあるニッケルを使用しないため、肌にもとても優しい素材です

excebane

エクセレンスチタンを使用しているメガネフレーム

ラインアート
メンズマーク
リーゴ

excetenpuru

表記はExcellence Titanです

◆カーボチタン

従来よりメガネの素材として使われていたカーボンとチタンを組み合わせたハイブリッド新素材カーボチタン

プラスチックフレームの様なルックスにチタンの剛性を備え、軽量性と形状安定性を誇り、耐久性と耐熱性にも優れています

seruomosa

アセテートでプラスチックフレーム(レンズ無し)での重さ21G

kabotitanomosa

ほぼ同サイズのカーボチタンフレーム(レンズ無し)で16G

約25%ほどの軽量化

カーボチタンを使用しているメガネフレーム

・ブラックアイス

◆べっ甲

タイマイというウミガメの一種の甲羅を加工して作られます

古くからかんざしや帯留めなどにも使われており、徳川家康の使用していたとされるメガネもべっ甲製との事です

プラスチックフレームとはまた違った質感をもち、重宝されていますが今では素材自体の入手が難しく、希少価値は上がっています

汗や整髪料、水気に弱かったり、定期的なメンテナンスが必要とはなりますが、肌触りや使えば使うほど顔に馴染む特性などのため未だに人気の素材です

◆金(ピンクゴールド・ホワイトゴールド)

男性女性問わず未だに金のフレームは人気です

K24だとメガネフレームとしては強度的に弱いため、K18やK14のものが多く使われています

金属としてはチタンや合金よりも重いのですが、金特有の柔らかな質感や色合いは人気で、メッキではないので剥がれてしまう心配もないので長く使用することが可能です

その他の貴金属メガネフレーム素材としてはシルバーやプラチナのものがあります

◆バネ蝶番

素材自体による弾力性があるメガネフレームが増えていますが、メガネの蝶番にバネを組み込むことにより、掛け外しの際にメガネにかかる負荷を逃がしてくれる構造です

テンプルの素材自体はプラスチックなどでも、バネ蝶番で可動させることにより柔らかな掛け心地を与えてくれます

banetyouban

メッキ

◆IPメッキ

通常のメッキよりも格段に剥がれにくくなったメッキ加工です

メガネフレーム、特に顔に当たりやすいテンプル部分などは摩耗してしまったり、汗や皮脂にも触れる為表面のメッキ処理が剥がれやすい個所でもありました

◆金張り

物理的にメッキよりも厚い金を表面に張り付けたものです

長年使っていてもメッキよりも持ちがよく、摩耗もしにくいので高級フレームなどにも使用されています

金張りと使用しているメガネフレーム

マダムグレ