寿命が大きく変わる!補聴器のお手入れ方法

補聴器は精密機械ですので、お手入れの仕方で寿命が大きく変わってきます。
耐用年数が5年くらいと言われていますが、10年以上使っている方もいらっしゃいます。
最近では、防水・防塵機能が付くことになってきており、以前よりも故障が少なくなってきているので、より長く使えるようになることが予想されます。

1.本体のお手入れ

補聴器は水や湿気に非常に弱いので、使用した後、汗などで本体が濡れていることがあります。
そのまま放置してしまうと内部に汗が浸透し、故障の原因になります。
ご使用後は、乾いた柔らかい布で表面の汗などの汚れを拭き取ります。

電池室の中や電極部分もサビ防止のため、綿棒で湿気を拭き取ります。


耳掛け式のチューブタイプの場合、チューブの中に水滴や汚れが溜まったり、チューブ自体が劣化し固くなることがあります。
そうすると音質が悪くなったり、音の出が悪くなる場合があるので、定期的な交換が必要になります。

2.耳に入る部分のお手入れ

音の出口、耳に入る部分は耳垢が付きやすく、詰まってしまうと聞こえも悪くなってしまいます。
写真の用にブラシを上向きにし、音の出口部分を下にして耳垢が下に落ちるように掃除してください。
逆向きに行うと、耳垢が補聴器内部に入り故障の原因になりますのでご注意下さい。

※イヤチップ・ドームと呼ばれる柔らかい耳栓部分も消耗品の為、定期的な交換が必要です。
年月が経ち劣化すると汚れが取れにくくなり、固くなってきます
そうしますと耳との密着度が落ち、音漏れや脱落などといった事につながる可能性があるので、3~6ヶ月ごとの交換が理想です。

紛失防止のチェーンもございます
補聴器の紛失防止アクセサリー

イヤチップの一例


3.乾燥剤入りの容器に入れる

就寝時や使わない時は電池を外して乾燥ケースの中に保管してください。
電池を入れてしまうと、通常より早く放電してしまうのと、漏電が起きる可能性もあるので注意してください。

外した電池はフタの上のロゴの部分がマグネットになっているのでそこに置けます。

※乾燥剤の色が白く変わっている場合、乾燥効果を十分に得られません。
湿気の状況にもよりますが、乾燥剤は3ヶ月を目安に交換して下さい。
未開封だとオレンジ色で、効果がなくなると白くなります。

4.お店でメンテナンス

最低でも3ヶ月に1回はお店にお持ちください。
業務用のクリーニング機械で無料クリーニングいたします。
ご自宅では取りきれない耳垢などを吸い出し、補聴器本体を乾燥させます。
その際、チューブやチップに傷みが無いかなど点検いたします。

乾燥剤交換不要の乾燥機 パーフェクトドライラックス

循環ファンで乾燥させるので乾燥剤は不要。
スピード乾燥(約30分)に加え、UV除菌機能も兼ね備えていますので、外耳道のかゆみや感染症の予防にもなります。
電源は家庭用コンセントから取るだけで、操作も簡単です。