30代や40代の方はライフスタイルのバリエーションに富んだ世代といえます。

バリバリお仕事をしている方や、子育てをされている方、趣味に全力で楽しんでいる方などなど。
考え方や過ごし方が多種多様になった現在、いろいろな事に頭や身体を使っている世代かと思われます。

その様な世代だからこそ、眼も酷使している年齢でもあります。
パソコン仕事や車の運転、スマホでゲームをしたり、家の中では家事やテレビ、スポーツに出掛けることも。

また、眼も今までとは違った変化をしてくる世代にもなります。
10代や20代の頃と同じ様なメガネのレンズの選び方だと、なかなか合わなかったりする事も多くなってきます。

今回はレンズの選択の仕方を、レンズの選び方が変化する年代となる30代・40代の方に向けてご紹介していきます。

■1,なぜ今までとレンズの選び方が変わってくるのか?

避けては通れない老眼とは何かを知っておく


30代・40代からレンズの選び方がそれまでとは違うと紹介しましたが、なぜ違うのか?
それは避けては通れない老眼と深く関係してきます。

そもそも老眼とはなにか?

何か年齢を重ねると、近くが見えにくくなるらしい?

といった位の認識の方が多いのではないでしょうか。
もちろん今までなったことが無いので、どんなものなのか想像は難しいかもしれません。
30代・40代くらいだと実感として、見えづらさを感じている方も多くはないと思います。

老眼とは近くを見るのに必要な眼の中のピントを調節する機能の低下です。
元々持っていたものが加齢によって低下していくので、ならない人はいません。

もちろん年齢に対しての低下具合は個人差があります。
しかし、遅かれ早かれならない人はいないので、キチンと理解をしておくことで間違ったメガネ選びを避ける事ができます。

老眼(調節力の低下)とはどんな状態なのか?


老眼とはざっくり言ってしまえば『近くでピンとの合う限界の距離が離れていく』といった状態です。
上記の表で10才では8cmほどの距離でもピントを合わせることが出来ていたのに、50才では50cmほど離さなければピントが合わない状態になります。
近視の方はメガネを外せば近くにピントが合うので、老眼にならないと勘違いされている方も多いのですが、調節力の低下は近視の方ももちろんなります。

メガネを外さなければ近くにピントが合わせられない状態も老眼の症状です。

  • 遠ざければ見える
  • メガネを外せば見える(近視の方)
  • 眉間にシワを寄せれば見える

などは老眼の方がよくされている仕草になります。

また、調節力の低下は20代から始まっています。
さらには近年スマートフォンや携帯型ゲーム機などの使用により、実年齢より早く老眼の症状が出てしまう【スマホ老眼】なども問題となっています。

実感として見えづらさを意識するよりも前から、調節力の低下や眼の酷使で眼に負担を掛けていることがあります。
調節力の低下に対する眼のケアは、30代・40代のメガネ選びで非常に重要となってきます。

■2,元々の眼の性質によって老眼の症状は変わってくる

老眼にならない人は基本いません。とお話をしました。
が、老眼鏡や遠近両用メガネを使用しない方もいらっしゃいます。

逆に周りの同世代よりも早く、近くが見えづらくなっている方もいらっしゃいます。

これは元々の眼の性質によって変わってきます。
自分はどの様な眼の性質なのかを把握し、合ったメガネを選んでいきましょう。

近視の方の場合


網膜の正しい位置よりも手前で焦点が合うのが【近視】と呼ばれる屈折異常です。

近視の方はメガネやコンタクトレンズが無いと、遠くが見えづらい状態です。
度数の強弱で差はありますが、簡単にいえば常に近くにピントが合った眼をしています。

なので老眼になった場合、メガネを掛けて遠くが見える様にすると近くが見えづらい。
メガネを外せば近くは見えるけど遠くが見えづらい。
そんな状態になる方が多いです。

掛け外しが増えてしまうのを避けるためには、遠近両用メガネなどの常用メガネがおすすめです。

遠視の方の場合


網膜の正しい位置よりも奥で焦点が合うのが【遠視】と呼ばれる屈折異常です。

遠視の方は度数が弱い場合、遠くがはっきり見える方もいらっしゃいます。
眼の調節力を使わない状態だと、遠くも近くも見えづらい眼をしています。
遠視の度数が強い方は調節力でも間に合わないので、遠くも近くもメガネを掛けないと見えづらいです。

遠くを見る際も、近くを見る際も常に調節力が必要となる眼をしているので、近くが見えづらくなるのは周りの同世代よりも早いかもしれません。

ただ、その場合も必要なのは老眼鏡なのか、遠視の普段使い用のメガネなのかの判断が必要です。

普段はメガネを必要としない方は、近くを見るときだけ用のメガネがあると良いです。
ただし、近く用で作ったメガネで遠くを見るなどの間違った使い方はしないように注意しましょう。

正視の方の場合


網膜の正しい位置で焦点が合っている方が【正視】と呼ばれます。
遠くを見るのにメガネが必要ではない状態です。

弱い遠視の方は正視と混同されがちなので、自己判断せず眼科などできちんとした測定が必要です。

遠くを見るのにはメガネが必要ではない方も、年齢を重ね、調節力が落ちてくると近くにピントが合いづらくなります。
普段遠くを見るのにはメガネがない状態が一番見えやすいので、近く用のメガネがあると良いです。

この他にも乱視がある場合や、右目と左目で性質が違う方もいらっしゃいます。
度数に差がある場合や、複合している場合もあるので、きちんと眼の状態を把握することがレンズ選びの第一歩となります。

■3,どんなメガネレンズを選んでいったら良いのか

30代・40代で変わるメガネレンズの選び方ですが、それではどの様なレンズを選んでいったら良いのでしょうか。

メガネレンズは度数だけではなく、その設計・オプションでによって大きく見え方を変えるものです。
また、使用したいシチュエーションによって選び方も変わってきます。

仕事や趣味で眼を酷使することの多い世代なので、用途に合わせたメガンレンズの選び方が大事になります。
いくつか代表的なシチュエーションと、それに合わせたオススメのメガネレンズをご紹介致します。

オフィスワークがメインで通勤にも使うメガネ


外出時、室内問わず普段からメガネを使用されている方。
常用のメガネで作る場合には、基本的には遠くが見える度数やレンズで作っていると思います。

しかし、遠く用のメガネで書類仕事やパソコン仕事などを長時間行っていると、疲れが出ることがあります。
そんな方にオススメなレンズ設計とオプションです。

アシストタイプレンズ

パソコンやスマホ、書類などの近くのものを見る時に使用している調節力をサポートしてくれるレンズです。
外出・通勤などの遠方を見る時にももちろん大丈夫です。
スマホ用レンズ、サポートレンズ、ニューコンセプトレンズ、など各メーカー・眼鏡店さまざま呼び方をしています。
プレ遠近両用なんて呼び方で説明されているところもあるようです。

HOYAのアシストタイプレンズは年齢や使用環境に合わせて、3種類の見え方があります。

フィールドタイプレンズ


アシストタイプでは近くを見るのが物足りない方にオススメです。
いわゆる遠近両用レンズです。
累進タイプのレンズの中では使用されている方が一番多いので、設計も多種多様なものから選べます。

レイガード435


パソコンやスマホのモニターから出るブルーライトと、太陽光に含まれる紫外線(UV)をダブルでプロテクトするレンズオプションです。
オフィスでの使用でも自然なほどの淡いカラーリングなので、一日かけっぱなしの常用メガネにオススメです。

  • スウィート(ピンク)
  • ナチュラル(ブラウン)
  • ファイン(イエロー)
  • アッシュ(グレー)

以上の4色からフレームカラーや見え方などに合わせたお好みのカラーで選べます。

普段はメガネは必要ではないけど、パソコンの時だけメガネ


普段メガネはしていないけれど、最近パソコン作業が増えたため眼が疲れる。
遠くはメガネが無くてもよく見えるので、メガネを常用するのには抵抗がある。

そんな方にオススメなレンズ設計とオプション

パソコン専用レンズ

書類・データの作製や、デザイン製作、プログラミングなど長時間パソコンと向き合う方には専用レンズがオススメです。
メガネの度数を使用されているパソコンのモニターの距離に合わせることで、調節力の酷使による眼の負担を和らげます。

デスクタイプレンズ

パソコンのモニターと手元の書類など、少し距離のちがったデスク上のものを見ることが多い方にオススメなのがデスクタイプレンズです。
パソコンに距離を合わせると手元が見づらい。
手元の書類に合わせると、モニターには近づかないと見えづらい。
そんなお悩みがある方はぜひお試しください。

ブルーライトカットコーティング

上記のパソコン用レンズやデスクタイプレンズにオプションでオススメです。
コーティングでのブルーライトカットなので様々なレンズ種に対応が可能です。
注意点としてブルーライトをカットするので、デザインなどの細かな色味の違いを確認することのあるお仕事の方にはおすすめしません。

外ではコンタクトレンズ、家用の楽々メガネ


外出時はコンタクトレンズを使用されている方。
眼への負担を減らすために、家に帰ってきたときにはぜひメガネにチェンジしましょう。

家の中では外出時ほど遠くを見ることはないので、楽々メガネを選びましょう。

そんな方にオススメなレンズ設計とオプション

ちょっと弱めの家用メガネ

室内では見てもせいぜいが2~3mくらいがほとんどだと思います。
外出時ほど遠方を見ることはないので、近視の方などは家用に少し弱い眼鏡や、室内用に合わせたメガネがあると楽です。
家に帰ったらテレビやパソコン・スマホが主なんだよな、という方はぜひお試しください。

ルームタイプレンズ


室内用に設計された中近両用と呼ばれるメガネレンズがルームタイプレンズです。
遠近両用レンズのフィールドタイプレンズに比べて、中間・近方を重視した設計となっています。
手元の見やすい範囲が広くなるので、テレビくらいの距離から手元までをメインで使えます。

シティタイプレンズ


遠近両用と呼ばれるフィールドタイプよりも中間・近くを重視。
中近両用と呼ばれるルームタイプよりも遠方を重視したのがシティタイプレンズです。

近くにお買い物などに出かけたりと外でも使用出来ますし、室内でも便利なレンズです。
車の運転などの遠方が大事な場面には弱いです。

外回りなど外出が多い仕事用メガネ


お仕事内容などが外出が多い方は、遠くの見え方を重視されると思います。
車の運転や、電車移動の場合発着時刻の確認など遠方を見ることも多いです。

また、人に会うことも多いので濃いカラーレンズなども避けたい場合も。

そんな方にオススメなレンズ設計とオプション

遠用単焦点メガネレンズ

遠方を持っとも重視した見え方にするのならこちらのレンズがオススメです。
スポーツをする際など、遠方の視野の広さが求められる場合にも最適です。

単焦点メガネレンズも
球面レンズ<片面非球面レンズ<両面非球面レンズ
と設計が上位になるほどに歪みが少なく、視界が広くなります。

アシストタイプレンズ

オフィスワークメインの方にもオススメしたアシストタイプレンズも、遠方の視野は広く使えます。
手元に入るアシスト部分も3パターンから選べるので、遠く重視の方にもオススメなレンズです。

ヴィーナスガードコート RUV


スポーツや外での使用にオススメなレンズコーティングです。
HOYAプラスチックレンズの中で一番キズに強いコーティングとなっています。

静電気防止効果が付与されているので、ホコリや花粉を寄せ付けない効果もあります。
更に、裏面UVカット効果が追加されたので、レンズの裏面に反射して眼に届いてしまう紫外線(UV)を減少させることが出来ます。
紫外線を浴びやすい外での使用にもオススメです。

■4,30代後半からはそれまでとは違ったレンズ選択が必要です

10代、20代と全くメガネが必要ではなかったり、逆に度数がどんどん進んでいったりでメガネを掛けていた方が多いかと思います。
30代後半や40代、かなり我慢された方で50代になると、遠くがよく見える状態だけでは快適ではなくなってきます。
遠くがよく見えるメガネでスマホやパソコン、読書、趣味での細かな手元の作業が良好ではなくなります。

また、老眼は40代・50代で急になるものではありません。
今まではあった調節力が衰えてきて、実感をするのが40代・50代が多いのです。

なので、既に調節力が衰え始めている30代は、いままでの10代・20代の時のメガネレンズの選び方とは違う、レンズの選択が必要となってきます。
今は昔に比べて、かなり快適なレンズが多くなっています。
その分種類も多種多様になり、自身の生活スタイルに合ったレンズを選択していく必要があります。

もし今までの見え方に疑問をもったら、度数だけではなく、レンズの選び方を一度考えてみてください。
レンズの選び方にお迷いの際はぜひご来店下さい。
レンズ種の違いによる見え方の確認や、レンズの選び方などもお気軽にご相談ください。